2009年05月28日

ソウル転勤の攻防続く。再び坐月子中心へ。

ソウル支社転勤にまつわるリーと社長との攻防はその後3月頃まで続く。固辞するリーと、これでもかと好待遇を提示する社長との綱引きをうかがいつつ、私は否応なくソウル生活する自分の姿を思い描く時間も増えて来た。
当時は日本で「冬のソナタ」が人気を博し、韓国びいきは社会現象にもなっていたが、私はそのドラマを一度たりとも見たことがなく、ただ「寒い、日本人に冷たい」というマイナスイメージが強かった。夫婦だけならまだしも、0歳と1歳の子連れだ。不安の方が大きいのも当然と言えば当然だろう。
しかし、リーは単身赴任を嫌ったし、私も母子3人だけ台北に残るのは気が重かった。ソウル行きの可能性は五分五分のまま推移した。

1月16日。自然分娩した産婦が退院してよい日を迎えた。
出産後3日目のこの日、私は前回同様、珂産婦人科の階上にある坐月子中心に移動した。ご記憶にあるだろうか、いわゆる「産褥期ケアセンター」とでもいうべきところだ。受付にいるスタッフもランの時と同じで気心が知れており、とても懐かしい。
今回私にあてがわれた部屋は801号室、個室だ。前回はリーも泊まれるように、彼がツインルームを取った。
滞在期間は10日間。これは前回と同じ。
しかし、坐月子中心に入るか否かは今回もめた。「2人目で君も赤ん坊の扱い方は心得てるでしょう。それに、お袋はもう親父の世話をしてないんだし、入らなくていいよ」とリーは最初、私の申し出を拒んだのだった。
posted by マダム スン at 05:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 第2子出産も台湾で | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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