メイは保育器の中にいた。他の子たちと異なり、オムツだけの裸んぼでいるため、2100gの小ささが際立ち痛々しいが、とても元気だと言われた。昨日は羊水を吐いてしまわねばならず、今朝初めてミルクを飲んだということだった。
それにしても、第1子ランとはいろいろな点でちがっていて興味深い。
髪が少なく細く、3歳頃まで一度も散髪しなくてよかったランに対し、メイはふさふさとした黒髪だ。肌も黒い方。ランは生まれながらに整った顔立ちをしていたが、メイは・・・・・ 親の欲目にも美貌とは言えなかった。
世の親なら理解できるだろうが、我が子の美醜などは結局どうということはなく、とにかく無事生まれてくれたことに感謝し、すこやかな成長を心底から願うばかりだった。亡くなった義父からの贈り物との意識も強い子だった。
1月半ばの土曜日。午前中に義母と叔母がランを連れて見舞いに来てくれた。続いて正午前、リーと義弟のチャンが次々に到着。チャンは3人きょうだいの中で一番早く結婚した。米国で建築士の修士号を取り、その道で働いていた。
しばらくして5人は連れ立って昼食に出かけた。私は前回同様、珂産婦人科の食事が気に入り、ひとりその時間を楽しんだ。先ほどリーは例の韓国転勤の件を口にしていたが、いったいどうなるのだろう。