足の付け根まで痛んで、なんともしんどい。
もともとランは義母宅へ預ける日だったが、念のためお泊りセットをリーに持って行ってもらう。
それから、午後は二胡レッスンだったが、朝のうちに蔡老師のケータイに電話をかけ、事情を話す。二胡を始める時に、1〜2月頃出産で一時中断することになる事は告げていたし、老師も教室のスタッフたちも心配したり、激励したりしてくれた。
つらいが、動悸がひどくて眠れない。
じっとしていられず、洗濯や片付けをし、二胡も弾いた。しばらく弾けなくなる予感がした。
食事はできるだけ残り物を使ってお味噌汁などを作る。
午後2時。リーが珂産婦人科へ同行してくれる。一応、出産入院一式バッグを持って行く。
謝医師の午後診、予約は7番が取れた。待合室で待っている時、リーのケータイが鳴り、彼は表に出てしばらく話していた。
戻って来るなり言う。
「社長から。ソウルへ行ってくれないかって言われた。ソウル支店長だって。」
は? よりによってこんな時に、、、、、
韓国は訪れたことがなかった。すごく寒いイメージがあったし、何より2人目の娘がもうすぐ生まれようとしているのだ。
「いやだなあ、行きたくないよ。」
と私は言った。幼い年子に手がかかるまさにその時だった。
リーも同じ意見で、いかに断るか、考え始めていた。