さて、赤ちゃんは「ママ」より「パパ」の方が発音しやすく、まずそちらを言えるようになるらしい。
ランもそうだったが、1歳と2ヶ月半ともなると、ちゃんと「ママ」と呼んでくれるようになっていた。義母が週に1泊2日、ランを預かってくれていたが、動きが激しくなったランを一晩見るのがしんどくなってきて、夜、日帰りすることも増えた。手はかかっても、私はその方がうれしかった。
動きが激しくなってきたのは、妹のメイも同じだった。
1月10日頃から、お腹や腰の痛みやだるさがいちだんと増した。胎動は相変わらず激しいし、やっぱり出産はまだなんだろうけど、、、、、
ところが、13日木曜日、朝「おしるし」に気づく。きっと、「おしるし」だろう。
リーが出勤の用意をしている間中、私はリビングのソファに腰掛けていた。身体がだるく、腰とお腹が痛い。明らかにふだんとちがう。おかしい。何もする気が起きないしんどさだ。リーにそれを説明する。
明日の定期健診まで待てそうにない。
「今日は午前中会議があるから、午後なら送って行けるよ。」
とリーが言う。
それでもいい。私はすぐ珂産婦人科に電話をかけ、謝医師・午後診の予約を入れる。
そこまでしても、まだ私は半信半疑だった。予定日まで、まだ20日あったのだ。