その頃から赤い発疹が顔と上半身にたくさん見られるようになった。
幼婦医院の女医が話した予想される疾患の症状をリーは反芻してくれたが、確かに酷似している。その後、父もメールで彼が調べたランの病気と思われるものの情報を伝えて来た。
それらを分析すると、ランは「突発性発疹」と思われる。4ヶ月〜1歳の子供がかかりやすいとか、6ヶ月〜3歳と書いてある医学書とまちまちだが、とにかくそれらしかった。
発病して6日目くらいから、ランはようやく回復の兆しを見せ始めた。
調子が良くなると、彼女のイタズラも復活、叱っても聞かず、同じ事をくり返すので、私がイライラし、看病疲れでヒステリックになって自己嫌悪・・・・・>< 子育てでひどく悩むママが少なくないとか、育児ノイローゼになる人もいることが実感として理解できるようになったのはこの頃である。
ランの体調はまだ万全ではなかったが、おじやではない普通の白いご飯を食べる練習を始める。市場で買って来た、おへそまで届く大きなよだれ掛けをつけてやる。
案の定、なかなかうまく食べられない。私にも根気が要る。
その週末、リーは珍しく2日とも用事があり、家を空けた。よって、私は外出できず、悶々とする。
あー、外の空気を吸いたい。それか、ぐーっすり眠りたい。