荷物の整理を終え、28日居留証延長手続きに指定されている警察局へ出向く。関空でのチェックインと台湾入国の際、居留証有効期限が切れていると言われ、気になっていた。それでも、いわば観光客扱いで入国はできるのだ。
有効期限が24日に来ることはわかっていたが、悪阻による体調の悪さもあったし、再申請すれば難なく更新できると高をくくっていた。が、とんでもない大事になっていることに徐々に気づかされる。警察局で「できるだけ早く外交部(外務省)へ行ってください。」と言われ、翌日怖々赴くと、案の定、国外脱出の破目になっていることが確定した。台湾で再申請は不可能で、どこでもよいから海外の日本領事館で一から居留証取得申請手続きを行わねばならないということだった。
ぎらぎら照りつける太陽の光が恨めしい。どっと肩を落とし、車で待つリーに報告する。もちろん叱られる。
しかし、迅速に動かねばならない。観光ビザで入国している格好なので、その期限まで過ぎたらエライことになる。
香港か沖縄か迷ったが、リーと相談の結果、沖縄へ飛ぶことにする。距離はいずれもほとんど変わらない。
インターネットで沖縄のホテルを予約し、航空券はリーが取ってくれた。
そして、7月6日、私はまた機上の人になった。