「君はまだ十分休養できてないよ。そんな身体で元気な子供が生まれて来るのかなあ、、、、、」
案の定、検査薬でプラスと出た報告をしても彼は沈んでいた。健康な子であるはずがない、と言うのだ。
私は悲しかった。本当に年子なんてたくさんいる。ランとお腹の子よりもっと誕生日が接近している例だって知っている。
それにだ。では、せっかく授かった子をどうせよというのだ。羊水検査の件を思い出す。我が子が五体満足で健康であることを願う気持ちはわかるが、やはりリーと私は根本的な「いのち」に対する見解、態度が異なるのは否めなかった。
自宅で妊娠を自己チェックした翌日から下腹が痛み始めた。
翌月曜日も治らず、午前中母の運転で日赤の産婦人科を受診した。初診は予約できないため、一時間半待ってようやく診察室に呼ばれる。
超音波で見てもらうが、まだ小さ過ぎるのか確認できない。その日で5週3日目になるはず。また、医師は左側の卵巣が腫れているし、子宮外妊娠も考えられると言う。
一週間待って見てみよう、との診断が下された。なんとも消化不良のような、うしろ髪引かれる思いで病院を後にする。
その後も下腹痛は続き、毎夕日課だった愛犬ハナの散歩はひかえる。吐き気もひどくなってきた。それにしても宙ぶらりんな時間、、
6月に入り、30度にもなる暑い日もでてきた。産婦人科再受診の前日、
ランが初めて這い這いした!