「かっわい〜な〜」
カメラマンは同じセリフを連発し、バシバシ撮っている。助手の女性も絶賛だ。
あのォ〜、、、 第一子誕生記念撮影じゃなんですけど、、、、、
さきほどまで役者に仕立てられたリーと私は、舞台の袖で困惑した。
まあ、ランがこんなにほめてもらえるならいいか。
ランはその日、白とピンクの服に身を包んでおり、純白ふわふわのソファで笑うと、本当に絵になった。
「じゃあ、お2人も入ってください。ランちゃんはママに抱っこしてもらおうかな。」
ようやくカメラマンがリーと私の存在を思い出してくれた。
メークや衣装選びだけで一時間半ほどかかったし、撮影や着替えなど全メニューが終了したのは5時半。写真館入りしたのが午後1時だった。外の日差しはすっかりトーンを落とし、それを目にすると、どっと疲れを感じた。
写真が完成するまでに10日ほどかかる。私たち3人はバイクにまたがり
家路についた。
マイカーハネムーンからずっと結婚休暇をとっていたリーも、久しぶりに明日から出勤だ。