担当のメークアップアーティストが私の顔や髪の毛を作り上げていく。男性もメークするが、女性よりずっと簡単なものなので、リーは別室で自分の準備をゆるゆると進めつつランを見てくれていた。
ウエディングドレスと色ドレスを選ぶ。たくさんあって、特に色ドレスは目移りした。何を基準に選べばよいのかわからなくなってきて、とにかく好きな紫や緑などを物色するが決まらず、スタッフの「あなたは色が白いから、こういう紅いものが似合いますよ」のひと声で、それが好きか否か判然としないまま、ワインレッドのドレスに決める。もう選び疲れていたのだ><
メークは続く。すごいなあ、ここまで念入りにするものなのかあ、、
正直な感想を会話が弾むメークの女性に伝えると、タレントさんはもっと時間かけますよ、とのこと。へえーっ、と驚く。私は撮影前すでに疲労を感じている。
さて、まずウエディングドレスでの撮影だ。それが終わると、私もリーもお色直し、私はヘアスタイルも変えて、再びスタジオへ。カメラマンはどちらかと言えばふくよかな体型の男性だった。
テレビで何度もご覧になったことがあると思うが、あの撮影風景を思い描いていただきたい。まさに、あんな感じで撮られていく。
そして、あろうことか、いや不覚にも、カメラマンの滑らかな指示に抗うことはできず、リーと見つめ合って笑ったり、肩に手を回したり
膝の上にのったりしている自分がいた。リーも戸惑いつつ、しかし、
どうしようもなく、役者にならざるを得ない状況に甘んじている表情である。情けない、、、、、
額入り大判写真とLサイズ版10枚コースを指定したにもかかわらず、バシバシ、ピカピカ、シャッターは下ろされた。
そして、終盤にはランも被写体に加わった。