坐月子センターから帰った初日は義母が来て、坐月子餐を一種類作ってくれたり、それに必要な米酒やごま油をどっさり置いて帰った。義父の看病を実妹としている関係で、頻繁には私の様子を見に来られないとのことだが、私にしたらそれくらいの方が気が楽でよかった。やはり義母には気を遣うし、たくさん食べさせようとして一回で煮込む量はハンパでない人だったので、それが怖くもあったのだ。いくら美味でもノルマを課せられるのはしんどいし、産後2週間くらいから、あの驚きの食欲は徐々に退いて行ったからだ。
さあ、新米ママの奮闘が始まった。珂産婦人科では、赤ちゃんのマッサージや入浴、離乳食などについてのミニ講座を開いており、私も受講したのでまだよかったが、小さく、やわらかく、首が据わらないランの世話は神経を使うものだった。大人には平気でも、赤ちゃんの入浴には室温にも気を配り、ベビーバスに張ったネットの上にランをのせ、いつも話しかけながら洗ってやった。ランは毎回お風呂に入れるたび、満足そうな表情をするので、それにも励まされ、私の扱いもだんだん板についていった。
ウンチしたおしめ替えも、聞いていたように嫌なものではなかった。我が子のウンチはかぐわしく、汚物ではないのだ。
私の生活はラン中心で、不自由といえば不自由にはなったが、運動不足解消のためリーが出勤する前、30分前後の散歩が習慣化した。歩くと気持ちよく、よい気分転換にもなった。
また助かったのは、夜10〜11時頃ミルクを飲ませると、ランは朝までぐっすり。孝行者であった。