2009年01月16日

悪阻止まず

ひとりっこの私の実家には両親しか住んでおらず、誰に気兼ねする必要もないのだが、終日居間のこたつに臥せっているのは申し訳ないような気がしてしようがなかった。せめてお米を研ぐことくらいして母を手伝おうと思い当たったが、大げさではなく、本当にそれすらままならなかった。
台北の和平病院で妊娠を確認はしたが、地元滞在中定期健診を受ける産婦人科を決めて受診するようにしていた。胎児は順調に育っており、予定日は11月9日。あまりに吐き気がひどく、つらいと言うと、漢方薬なら飲んでもよいからと処方されたが、無駄な抵抗だった。ビクともしない。
3月に妊娠がわかり、4月いっぱい寝込んだ。
5月に入って、早い朝食後、再びベッドに戻り11時台まで眠り、午後は起きられるようになった。
そのうち、「6月になったら、もう悪阻が治まる時期だから。」と慰められたが、イヤな予感は当たった。徐々に長く起きていられるようにはなったが、吐き気は猛烈で、就寝時洗面器を枕元に置いたり、お手洗いに近い部屋に布団を移して休んだりしないと不安だった。

リーには毎日メールした。SARSはアジアを中心に世界中に飛び火し、台湾でも感染者がついに出た。それもなんと、あの和平病院内で感染が広がり、一時封鎖されることになったのだ。私は黄医師の身を案じた。


posted by マダム スン at 05:14| Comment(0) | TrackBack(0) | リーと歩き始めて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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