2008年12月27日

メモのせいにして、、、

泰然自若とした父親とは反対に、その18歳ほど年若い母親は、思ったことをすぐ口に出すタイプのカラッと明るい女性だった。父親が彼女の言動を横からさっと咎める一面もあった。
しかし、一貫して雰囲気は良好と言えた。私はリーが台湾に不在にもかかわらず、こうしてたまらず両親を訪ねて来たのは、彼が以前お付き合いしていた女性と結婚するかもしれないので、とにかく彼が時々話題に上げるお父さんお母さんにぜひ一度お会いしたかったのだと説明した。
そうなのだ、私は特に父親に会いたかった。リーが愛して止まない父親とはどんな人なのだろうと思っていた。
両親は私がリーを慕っていることはよくわかっているようだった。
「チェンさんのことは本人たちに任せてるのよ。まあ、かつていろいろあったからどうかとは思うんだけど、、、」
と言い、自分たちがリーに積極的にその元カノ、チェンさんとの結婚を勧めているのではなく、私にも希望はある、との見解を示した。

和やかな空気の中、私はリー家を出た。気分はよかった。
だが、予想通り、この無断訪問をリーは好ましく思わず、私の両親もあきれた。我ながら、今から振り返っても、よくもまああんなことを、と恥ずかしくなるが、居ても立ってもいられなかった、止められなかった。大事には至らず、なんとか一件落着したのだが、、、、
電話番号を書きとめたメモが出て来てしまった。
あれのせいにしよう。そうしておこう。
posted by マダム スン at 04:59| Comment(0) | リーと歩き始めて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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