2008年12月23日

正念場

リーの自宅も、お土産の香水も眼中になくなり、頭の中はまさに暴風雨襲来の沙汰であった。
落ち着け、落ち着け、と自分をなだめていると、少しは整理が付き、見えてくるものがあった。かつてケンカ別れし、治らぬ気まま病にリーも立腹したという元カノだと言う。リーが尊敬し、こよなく慕う父親の勧めはあるにせよ、本当にリーは彼女を今も愛しているのだろうか? 
もし、彼がyesと言うなら仕方ない。
私はそう思った。当時私は34歳、恋愛の領域で叶うもの、いくら努力してもどうにもならないこと、人の想いの無邪気さと執着云々のいくらかは心得ていた。ダメなものはダメなのはわかる。
「本当に彼女のことを今でも愛してるの?」
私はリーに問うた。勇気が要った。
扇風機の前に座ったままの彼は、「うー、、、、ん、、、、、、」と口ごもった。「わからないな、、、、、」
希望の光が見えた。まだ崖から落ちずにすむ。彼が彼女を深く愛していると答えたら、潔くあきらめようと思っていた。それならいくら押しても無駄なくらい私にもわかる。
だが、彼は首をかしげ、返答に困っている。

そして私は、今がんばらずしていつがんばるのかとばかり、熱心に熱い彼への想いを打ち明けた。一度、何かをするために腰を上げた彼は、私が座るソファにあらためて座りなおして聞いた。
posted by マダム スン at 05:37| Comment(0) | リーと歩き始めて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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