翌日、私はシスターに電話をかけてみると、出張やら研修が立て込んでおり、当分は会えそうにない、申し訳ないがそれでもよいかということだった。
正直なところ、私はかなりがっかりしたが、依然そのシスターにしか打ち明けられそうになかったので、お暇ができたらぜひよろしくお願いします、と頼んで電話を切った。シスターが本当にその修道院にいて、その人の声を聴き、いつか会うことができると思えたことことは、やはり幾分私の心を楽にした。
シスターとどのような話ができたのかなど、私は後日メガネの女性に報告した。それが礼儀だったし、教会と聖母公園に隣接する、その教会が運営している施設に勤務している彼女とつながりを持ちたいと思った。
それから、私は彼女を何姐と呼ぶようになった。メガネの女性の姓は何と言った。姐は「お姉さん」という意味だ。
何姐は、私が持っていたより年配で、50歳になろうとしていた。独身。2人いる弟の一人がカトリックの神父をしていること、幼児洗礼を受けたが、その後教会を離れ、23年のブランクを経て再び聖書に寄り添うようになったと彼女は言った。