そんな大きな会社ではあっても、外国人は私を含め3人だけだった。あとの2人は韓国人女性で、オンラインゲーム先進国*韓国との通信や交渉等に活躍していた。彼女たちが所属する課に私も配属され、日本関係の事務を担当することになった。
韓国出身の2人は高校時代の同級生で、いずれも台北で午前中中国語学校で勉強してから出勤して来ていた。彼女たちは、バイクに乗れたり、授業が少し早く終わるため、毎日私よりは先に会社に着いていた。
年齢は私より6歳年下だったが、台湾に来てもう長く、中国語も流暢に話せた。私たちはすぐに打ち解け、そのうち週末には彼女たちのマンションにおじゃまするようにもなった。
台湾に到着した約一ヶ月後には仕事を始められたし、最初は貯金を切り崩して生活するのを覚悟していたが、いわば半日だけの出勤でも、その給料だけで家賃、学費、生活費諸々すべてをまかなえるようになった。
学生とOL、二足のわらじ生活はこうして回っていった。