妹女史は、私が台湾に戻って来ると知り、「一緒に住まない?」と声をかけてくれた。あとで聞いたが、同僚に、「彼がいるのに、女の人と一緒に暮らすの、心配じゃない?」と訊かれ、彼女は「ぜ〜んぜん!だって、姉の友人だし、私より6歳も年上だから、もう一人の姉同然よ。」と答えたらしい。うれしかった。
私も、彼女たちの出会いや結婚を心から祝福し、じゃまにならないよう、心して暮らした。いい潤滑油にでもなれたら本望だった。
前回の留学時と変わったものは、他にもあった。地下鉄が開通したのだ。バス、タクシーに地下鉄が加わると、さらに街は活性化し、便利になった。ホームや車内での飲食を一切禁止するという、台湾らしからぬ厳しい規制がしかれたおかげで、きれいで快適に利用できた。
バス路線があるところへはバスを使ったが、私の登校、出勤も地下鉄の恩恵に与ることとなった。